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1224gで産まれた命と向き合った日々の記録

クリニックで出産できることは幸せ

1224gで産まれた命と向き合った日々の記録

 

 私は約一年前、急な切迫早産により、27週1224gで第二子を出産しました。

 という地獄を味わっている事を前提の上で、第一子出産の記録をここに綴ります。

 

 第一子を出産したのは、クリニックでした。

 子宮口が4cmまで開いた時、偶然麻酔科の先生がいらっしゃって「和痛にしますか?」と声をかけて下さいました。私はその時点での痛みがピークに違いないと何故か思っており、「このまま頑張ります」と答えました。

 言うまでもなく、子宮口4cmなんて序盤も序盤でした。その後待っていたのは激痛を超える激痛で、終始「こんな事なら死んだ方がマシだ」と頭の中で唱えていました。口に出していたかもしれません。記憶に無いのです。魂の奥底からずっとシャウトしていたもので。

 産後の会陰の裂傷も縫合にかなり時間のかかる酷いもので、座れるわけもなくボロボロでした。

 ですが、産後のクリニックは天国のような場所でした。お部屋は広く明るく清潔で、産後はママが望めばずっと赤ちゃんをお任せできるよう手筈が整っており、毎食高級ホテルのようなお料理が出てきて、マッサージとエステも組み込まれていました。

 (あえて記録しますが、全て私個人の自腹です。夫は当然のように健診時から1円たりとも金を出さず、出産祝い金も闇の中。)

 入院最終日は料理長がご挨拶に来て下さり、お祝いの言葉と共に一層華やかなお料理が目の前に広がりました。一人目の出産でそんな経験をしてしまった私は、その後それが「普通」だと思い込むことになります。

 

 クリニックで出産できるということは、本当に幸せな事です。

 その証拠に、在胎週数27週で第二子の陣痛が始まり同クリニックへ行きましたところ、あっという間に総合病院へ救急搬送されました。

 クリニックでは基本的に「危ないお産」は取り扱いません。後期に入っても何の問題もなくクリニックに通えているということは、産後の幸せを約束されているようなものだと思います。